自分の仕事に誇りを持つ。

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札幌に行った際に被災者の方を当面家賃無料で受け入れてきました。

茨城の自宅が地震でやられてしまい、住めない状態になった為に北海道の親戚を頼って

避難してきたそうです。いつまでも親戚の家にいるわけにもいかないということで、

今回うちの物件に問い合わせをいただきました。



１１畳とはいえ、ワンルームのお部屋に親子で住むのだから狭いはずです。

ましてや今まで暮らしたことのない札幌市での生活ですから、決して楽ではないはず。

そう思ったので、ただ単に空室を提供するだけではなく、ある程度の家電を提供したり

近隣のお店のご案内をしたり、買い出しのお手伝いをしたり・・・

たまたま札幌にいたということもあり、その辺まで含めて支援をしてきました。

箱だけ出せばいいというものではなく、そこで少しでも安心してもらえるようなことを

しなくてはいけないなと考えた結果です。



その被災者の方から昨日メールが届きました。

お子様の誕生日だったのでチーズケーキを買ってきてお祝いをしたとのこと。

お祝いができることを嬉しく思い、涙が出てきたそうです。

メールをもらい、少しもらい泣きしそうになってしまいました（年を取って涙もろくなったかも）。



一人一人の力だけではそんなにたいしたことはできない。

これまではそう思いこんでいた部分もあったのですが、それでも何もしなかったら絶対にゼロです。

たとえ小さなことでも、まずは取り組んでみないと。その取り組みによって、誰かの力になれるなら

これほど嬉しいことはないと感じます。



紙の投資と違い、不動産はビジネスです。

自分が不動産を持ち、その空間をお客様に提供するという仕事をしているということを意識し

その行為に対して誇りを持つことが必要なのではないかと考えます。



賃貸物件を持ち、その空間を誰かに提供する。

そこに住んでいる人に満足してもらう。

住居を通じて安心と心の平穏を供給する。

小さな改善を常に意識して、満足度を高める。



自分の仕事を通じて社会貢献しようと考えようのも、まずはその仕事に誇りをもっていないと

そういう考えには至らないのではないかという気がします。



自分の物件は札幌の中でも家賃が低い部類に属しています。

入居される方も無職だったり年収が低かったり、生活保護を受けていたりする人が多いです。

中には保証人がいなくて保証会社の審査にも通らず、他の賃貸物件に入れなかった人もいます。

そういう人に対しても、ビジネスとして家賃を取り損ねないように入居いただく方法を

管理会社さんと一緒に考え、基本的は頑張って入居いただく方向でやってきました。

「うちの物件に入れなかったら、この人はどうなるんだろう」

と思うと、むげに断るのも抵抗がありますし、社会的な責任を放棄しているような気がして。

（単純に空室が多いから誰でも入ってほしかったという気持ちもありましたが・・・苦笑）

そんな感じでいろいろな方に入居いただいてきましたが、幸いにして今のところ

新規入居者で滞納している人はいません（プチ滞納はありますが）。



衣食住の「住」を提供するビジネスを通じて社会的な責任を担い、社会貢献することができる。

ビジネスとしての採算と、道義的責任の両方を意識しながら進めることのできる不動産賃貸業に

携われることを心から誇りに思います。サラリーマンの仕事も楽しいけど、本当に自分の

やっていることがその人に感謝されているのかが今一つ実感としてわからないのが面白くなくて。

不動産は今回みたいに個人的に感謝してもらえるので、ダイレクトに伝わるから好きです。



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タグ：不動産投資 札幌 社会貢献 被災者